節分に恵方巻きを食べるという習慣はすっかり定着した感がありますが、そのルーツは意外と謎に包まれています。
謎が多い恵方巻きのルーツ
恵方巻きのような太い巻き寿司を節分に食べる習慣は、大阪の花街でスタートしたと言われています。節分のお祝いや商売繁盛の願いを込めて食べるようになったとされていますが、決定的な説はまだないのが現状です。
現在の恵方巻きの習慣は、広島のセブンイレブンの1店舗にルーツがあると言われています。大阪では節分に太い巻き寿司を食べる習慣があることに着目し、恵方巻きという名前を付けて展開するようになったことがルーツと言われています。
広島のセブンイレブンで恵方巻きという名前が1989年に誕生する以前には、恵方巻という名前の存在を確認できる文献は無いとされているため、恵方巻き自体はそれほど昔からあるものではないと言えるでしょう。
節分に恵方巻きを食べる意味
その年の吉方位を向いて食べることで、一年の無病息災と幸福を祈るというのが、恵方巻きを食べる意味とされています。
現在の恵方巻きにはいろいろな具が入っていますが、もともとは7つの具材から作られており、縁起物としての意味合いもある点が特徴です。
恵方巻きの食べ方のルール
恵方巻きには細かい食べ方のルールが存在します。よく知られているルールも、意外と知られていないルールもあるので、一通りおさらいしておくと恵方巻きという習慣をより堪能できます。
1つめのルールは、その年の吉方位を向いて食べるということです。恵方巻きという名前の通り、その年で最も良いとされる方角を向いて食べるようにするのが基本です。吉方位は毎年変化しますので、恵方巻きを食べる前にその年の吉方位を調べておく必要があります。
2つめのルールは、食べる時に口から離さないようにするということです。なので、食べ始めたら一本をがぶっと最後まで食べきる必要があります。
恵方巻きはそれなりに太くて長いので、なかなか大変ですが、口から離してしまうと、縁が切れてしまうということで、ご利益がなくなってしまうと言われています。なので、食べきれるサイズのものを選ぶことも重要になってきます。
3つめのルールは、しゃべらずに食べるということです。食べきるまではしゃべらずに黙々と食べるようにするというのが恵方巻きのルールの一つとされています。ただ、太くてデカイ恵方巻きを一気に食べきるというルールもあるわけですから、人と会話している余裕はそれほどないはずです。
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