お中元の意味と由来
日本では夏ごろになるとお世話になった人に感謝を込めて、お中元を贈る風習があります。20代以上の社会人の9割以上が行っている風習ですが、細かい意味や由来、マナーなどは意外と知られていないのが現実です。
お中元は1年の折り返しの時期に、これまでの感謝を込めて贈答品を贈るというのが根底にある目的です。そのため、お世話になっている両親や仲人、上司、取引先などにお中元を贈ることになります。
また、お中元の時期は暑さが厳しい夏場ですので、このような時期に相手の健康を気遣うという意味も込められていると言われています。お中元の品に冷たいものが定番となっているのも、そのような由来があるからでもあります。
お中元の由来は中国の道教にあり、中元というのは7月15日の神様の誕生日のことです。道教では中元を人間贖罪のための日と考えており、この道教の中元に仏教の先祖霊を供養する行事が交わって、今の日本のお中元のルーツが生まれたと言われています。
お中元に関連したマナー
お中元を贈る上では、しっかりとマナーを押さえておく必要があります。お中元を贈ってはいけない相手に送るのはマナー違反なので注意する必要があります。
たとえば、子供がお世話になっている公立の学校の先生というのは公務員なので、お中元を受け取ることはできません。また、会社などによっては取引先にお中元を贈ることや、受け取ることを禁止しているところもありますので、そういった相手に贈るのは避けるほうが無難でしょう。
お中元はある程度相場が決まっていて、3000円~5000円が目安とされています。お中元は基本的に毎年続けていくものですので、あまり高価過ぎるものは避けたほうが良いと言えるでしょう。
また、贈るものも相手にできるだけ喜ばれるもののほうが良く、そのためには、相手の家族構成や好みなども把握しておくほうが良いと言えます。
お中元を贈る時期はいつ?
毎年、夏ごろになると贈るお中元ですが、細かい時期は地域によって異なっています。そのため、相手方の地域に合わせたタイミングで送る必要があります。
地域のだいたいの贈り時期を下記にまとめてみました。
関東・東海・北陸 | 7月1日頃~8月15日まで |
関西・中国・四国 | 7月15日頃~8月15日まで |
北海道・東北 | 7月下旬頃~8月15日まで |
九州 | 8月1日頃~8月15日まで |
沖縄 | 旧暦のお盆なので毎年変わる |
地域による違いを考えるのが面倒な場合、8月1日から15日までの間に届くように送れば問題ないということになります。
お中元を買える場所とは
お中元のギフトは、ネットショッピングで簡単に手配できます。楽天市場、ヤフーショッピング、シャディギフトモールなどでギフト特集もやっていますし、高島屋、三越、西武・そごう、大丸松坂屋などの百貨店サイトにもお中元の特集をやっていますのでぜひ利用してみてください。
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